夏時間と冬時間・エリア時間帯
夏時間は3月第2日曜日(米国時間)から、冬時間は11月第1日曜日(米国時間)からとなります。
今年(2025年)の夏時間は3月14日~。冬時間は11月7日~となります。
本日(2025年1月23日)は夏時間です。
東京時間 | ロンドン時間 | ニューヨーク時間 | |
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夏時間 | 8:00~16:00 | 16:00~翌2:00 | 21:00~翌6:00 |
冬時間 | 8:00~16:00 | 17:00~翌3:00 | 22:00~翌7:00 |
東京市場の取引時間、値動きの特徴
日本時間の朝8時頃に東京市場がオープンする。その後、時差1時間の香港・シンガポール市場もオープンします。東京市場の取引時間中の大半は、市場参加者がオセアニア地域とアジア地域に限られる為、全体的には落ち着いた値動きとなりやすい。
東京時間中で為替相場が大きく変動するのは、毎営業日午前9時55分前後。この時刻に、国内の各金融機関から仲値(TTM)の発表があるからである。
仲値発表に先駆けて、顧客は仲値取引の依頼を取引先の金融機関に出し、国内の金融機関が一斉にカバー取引を行うため、為替相場は大きく変動する。
日本の主要経済指標の発表は午前9時前に集中しており、この前後でも値動きが大きくなりやすい。
東京市場の取引時間中に、オーストラリアとニュージーランド、中国をはじめとしたアジア地域の国々の主要経済指標や政策金利が発表されるが、為替相場に及ぼす影響はそれほど大きくはない。
ロンドン市場の取引時間、値動きの特徴
ロンドン市場は市場参加者が最も多い。その上、日本時間の夕方に欧州各国の主要経済指標などが発表されてからロンドン市場がオープンするため、オープン前後はユーロや英ポンドの値動きが大きくなる。
日本時間の深夜1時(夏時間は深夜0時)は「ロンドンフィキシング」の時刻となり、金のスポット価格(ロンドンは世界一の金現物取引市場)と、外国為替の仲値が金融機関から発表される。
日本時間の深夜、とりわけロンドンフィキシングから深夜3時(夏時間は2時)のロンドン市場クローズまでの時間帯は、ニューヨーク市場の取引時間と重なるため、1日のうちで最も取引量が多く、価格は大きく変動する。
ニューヨーク市場の取引時間、値動きの特徴
ニューヨーク市場は日本時間の夜10時(夏時間は夜9時)にオープンする。10時半を過ぎると、米国の主要経済指標が発表される、もしくは日本時間の深夜に米国要人の発言が出されることもあり、価格が一時的に大きく変動する。
日本時間の深夜0時(夏時間は夜11時)は「ニューヨークオプションカット」にあたり、通貨オプションの権利行使の締切時間を迎える。それに伴って、外国為替市場での取引が活発になり、値動きが出ることも多い。
ニューヨーク市場がオープンすると、外国為替市場は最も取引が活発な時間帯を迎え、値動きが激しくなる。その後、ロンドン市場がクローズすると、為替相場は全体として落ち着いた値動きとなる。
日本時間の早朝5時(夏時間は早朝4時)頃からニューヨーク市場クローズに向けて、再度取引が増えることもあるが、比較的穏やかに価格が推移する。
勝ちやすい時間帯は
値動きがあり、上昇トレンドあるいは下落トレンドが出やすい時間帯の代表格は、ロンドン時間、つまり日本時間の夕方5時(夏時間は夕方4時)から深夜3時(夏時間は深夜2時)。
特にニューヨーク時間と重複する日本時間夜10時(夏時間は夜9時)から深夜3時までは1日のうちで、最も値動きが大きく流通量も多い時間帯となる。
通貨ペアを見てみると、ロンドン市場で多く取引されているのは、ユーロや英ポンドを含む通貨ペアだ。
世界で一番取引量が多いユーロ/米ドルや、欧州通貨を含むクロス円通貨ペアのユーロ/円、英ポンド/円、あるいはドルストレート通貨ペアの米ドル/スイスフラン、英ポンド/米ドルあたりは、日本のFX会社を使ってトレードしやすい。
トレンドが出やすく、値動きも大きなロンドン時間なら、あくまで理論上はデイトレードでしっかり利益の確保もできる。その反面、ボラティリティが大きいため、大きな損失の発生やロスカットのリスクも付きまとう。
ロンドン時間を利用したデイトレードは、逆指値注文、あるいは決済同時注文などによるリスク管理を怠らないことが基本だ。ハイリスク・ハイリターンで、利益を確保するには経験値と技術が必要。